今回も音楽監督という重要任務を遂行出来ただろうとステージから楽屋へ向かう階段を「もう何も出来ない」と言いながら本番を終えてゆっくり下りた。
今回もというその前回に当たるのは’07の北京の人民大会堂のコンサート。
本番前日にしか音合わせを出来なかったストリングスや機材が思うように調達出来ないまま本番に挑む等々、それはそれは修羅場だった。
その点東京というのは比較にならないほど安心保険がいっぱい。
そんな今回のコンサートは全て生でトラックを用いない音作りから始まりアグネスのアイディアでアカペラの新曲を急遽差し込んだり本ベルの直後「陽が昇って来るイメージで」とのオーダーでリハ初日の夜中に一人で作った曲など。。。とかなり功労。
北京ではせっかくの弦がマイクの関係でスコアどおり表に出なかったけれど今回は大丈夫だった筈だしリズム体には頼もしいメンバーが顔を揃えてくれたし。
そんな中でも私が嬉しかった大きな事のひとつはアグネスと話が出来た事。
「二人とも立場は違うしエッチャンは私ともやるべき事や目標など違うと思うけど私たちは同じような類いで昔から変わらないね」とそのような事を彼女が言ってくれた。
私たちは随分長きに渡り交流があっても多忙なアグネスとプライベートな時間はまずない。
リハの休憩時間に出来た束の間の数分は貴重なプライベートタイムだ。
頑張りやのアグネスはとても小柄で、ステージでは私が守って行くというプリンセスとナイトみたいな関係。
16日という一日を無事終える事が出来てほっとしている私です。
本日のメンバーは
Dr.夏秋さん(from Moonriders) Bass&Cho.伊藤広規 Guit.&Cho.松下誠、末松一人 Keyb.&Sax 中村哲 Keyb.&
Cho.山川恵津子 Perc.山田智之 Strings クラッシャー木村カルテット
息の合った音だった。大変感謝しています。
最後に「 世界へとどけ平和への歌声 」と題した
アグネスの平和を願う気持ちもきっと皆さんに伝わったと事と思います。